よくあるご質問

     

ワンちゃんに関するご質問

少なくとも当院では 、基本的に避妊、去勢手術をお勧めしています。
勿論不自然といえば不自然な医療行為ですし、デメリット、メリットがありますので、ご自身でもよくお考え下さい。

〈デメリット〉
・全身麻酔のリスクが避けられない。(但し、若い時の方が心臓や腎・肝臓などに問題が無いことが多いのでリスクも低く抑えられる)

・女の子は開腹手術により卵巣子宮を摘出、男の子は皮膚切開により睾丸を摘出するので、元には戻せない。

・基礎代謝が下がるため太りやすくなる。膵炎や骨粗鬆症のリスクが高まる。

・女の子ではホルモンの低下から尿漏れや失禁が起きる事もある。

 

〈メリット〉
・加齢に伴いリスクが高まる前立腺の病気や乳腺、子宮・卵巣の病気の予防になる。

また,次の様な事を防ぐのに役立つ場合かあります。

《男の子》には発情期は無いと言われることも。それは発情期を迎えた女の子が周囲にいるといつでも発情期に入ってしまう事があるからです。
発情期を迎えた子の中には、いつもはおとなしくてもこの時期には攻撃性が増して、飼い主さんに怪我をさせたり、同居犬がいる場合はケンカになりケガする事もあります。また、食欲が全く無くなり、ただただお外に行って繁殖行動を取らねば!となったり、中には遠吠えをする子もいます。

クッションなどを抱え込みマウンティング行為を繰り返す事も。年齢によっては心臓に大きな負担がかかり、命に関わる事もあります。

《女の子》では排卵前の発情出血により、寝床や室内を汚す事もあります。また、出血を気にして自分でずっと舐めつづけてしまい皮膚炎を起こす事も稀にあります。手術をすると当然ですがこの出血が無くなります。

男の子程でなくても、気が立って攻撃的になったり遠吠えをしたりする子もいます。

また、手術のタイミングによって乳腺腫瘍の発症率が以下の様に変わるというデータがあります。
発情期が一度も来ないうちの避妊手術 :発症率0.05%以下
2度目の発情期がくる前 :8%程度
2度目の発情期以降 :26%程度

※手術をした子たちの方が平均寿命が長いというデータもあります。繁殖により世代交代が進んだり、期間中の食欲不振などで体調を崩してしまうきっかけになる事も寿命に影響があるのかもしれません。
勿論赤ちゃんの誕生は感動的な出来事ではありますし、家で生まれた子の可愛さは格別かもしれませんが、今目の前にいる子を最優先にお考え頂いて結論をお出しになれば良いと思います。

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